聖人伝

聖ロストフのディミトリーの『ミネイ・チェティ』は、教会暦の一年を通じて日々読むために編纂された、膨大な聖人伝の集成である。資料は月と記憶日ごとに配列され、使徒、致命者、聖神父、克肖者、その他の神に嘉された聖人たちの伝記のほか、教会の重要な出来事や祭日についての叙述も収められている。この著作を編むにあたり、聖ディミトリーはギリシア語、ラテン語、教会スラヴ語、ロシア語による数多くの史料を用い、それらを比較検討し、一つのまとまった叙述へと再構成した。『ミネイ・チェティ』は歴史的叙述と霊的教訓とを結び合わせ、聖人たちの模範を通して、キリスト教信仰と修道の業、聖性への希求の道を示している。長年にわたるこの労作はロシア霊性文学の最も重要な記念碑の一つとなり、幾世紀にもわたって正教世界における聖人伝読書の主要な源泉の一つとして用いられてきた。

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